受講者からの質問と回答 詳細

  • 日程

  • 会場

  • 研修種類

  • 定員

  • 2013年11月29日10:00~17:45
    開催終了
    【開催名:131129_04_大野城】
    福岡県大野城市
    JR九州ドラッグイレブン本社研修室<南福岡駅からバス/大野城中 徒歩2分>
    6時間研修
    講義04
    --名
第4章・「薬事関連情報・安全対策」に関するご質問
ご質問漢方薬の「使用上の注意」で、
「5~6日間服用しても症状がよくならない場合」
「長期連用する場合には」
などに、医師、薬剤師または登録販売者に相談することになっている。
登録販売者でもアドバイス(判断)ができるマニュアルのようなものはありますか?
回答「このようなときはどう判断するか?」に関しては、各個人の知識や経験に基づく判断に任されます。
これは、実際にお客様の話を聞いた人でないと、その判断ができないためです。

判断条件が多岐にわたるため公的なマニュアルはありませんが、各企業ごとに作成しているものがあれば、それに従っていただくのがよいでしょう。

なお、西洋薬、漢方薬を問わず、上記のような「使用上の注意」の記載事項がどのような条件の時に記載されるか? については、「OTC医薬品事典 第13版」(じほう社)に記載されています。
また、漢方薬以外であれば、「日本OTC医薬品協会」のHP
http://www.jsmi.jp/notice/index.html
でもほとんどのカテゴリーについて見ることができます。

これらの元になっている情報は、厚生労働省のHPからも入手できます。
・西洋薬: http://www.jfsmi.jp/pdf/20120924.pdf
・漢方薬: http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/580296.pdf

ちなみに、ご質問の2つの例に関していうと、
・一定期間使用しても症状がよくならない場合
→お客様の症状や体質に処方が合っていなかったり、別の疾患が隠れていたりする場合が考えられます。
判断がつかない場合は、医療機関の受診をおすすめしてください。
・長期間服用する場合
→症状が改善しても長期間服用するような場合は、連用による副作用が問題になります。
このケースにあてはまる生薬では、カンゾウがよく知られています。
カンゾウでは副作用として「むくみ」のほか、高血圧などの「偽アルドステロン症」がらみの症状がありますので、該当する症状がみられた場合は服用を中止する必要があります。

ただ、「本来それほど長期間服用しなくても改善するはずの病気が改善しないために服用を続けたい」ということであれば、別の疾患の可能性が考えられます。
また、その症状が持病から来ていたり、持病を治すために服用している薬の副作用だったりすることも考えられます。

こちらも、お客様の話をよくお聞きして、服用継続の判断できなければ医療機関の受診をおすすめしてください。